ICHIKAWA JAPAN ブランド紹介
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市川町産クラブの魅力
市川町は、国産の軟鉄鍛造アイアンヘッド発祥の地として、60年以上にわたる歴史を持つ町です。
その歴史の始まりは、「モリタゴルフ」の創業者・森田清太郎氏による軟鉄鍛造アイアンの製造からでした。その森田氏のもとで研磨技術を学んだ職人たちは、やがてそれぞれが独自のブランドを立ち上げ、日本のゴルフクラブ産業を支える存在となっていきました。
市川町で作られるクラブは、ミズノやダンロップといった国内の有名メーカーのOEM製造を担っていたため、表立って名前が出ることは多くありませんでしたが、2000年前後、タイガー・ウッズ選手が使用していたナイキやタイトリストのクラブの中身が、実は市川町の「三浦技研」製であったと話題になり、一気に注目を集めました。
この頃から、クラブを「大手ブランド名で選ぶプレーヤー」と「職人や工房の技術で選ぶプレーヤー」とに分かれる傾向が生まれ、特定地域の工房で作られるクラブは「地クラブ」と呼ばれるようになります。
地クラブは、プロ向けの高い操作性と玄人好みのフィーリングが特徴で、ブランドではなく“モノづくりの背景”を評価するプレーヤーにとっては、手に入れること自体がステータスとも言える存在です。
ただし、こうした背景から「地クラブは上級者向けで難しい」といったイメージを持たれることもあります。しかし、これは少し誤解です。プロが使うような厳しい条件を満たせる高精度な技術があるからこそ、100切りを目指すアマチュアゴルファーにも合う、“使いやすいクラブ”を作ることができるのです。
シモサキゴルフをはじめとする多くの小規模ブランドは、インターネットの普及により徐々に知名度が上がってきましたが、実際に手に取って試せる機会は非常に限られています。
市川町のクラブが多くのゴルフファンから支持されている最大の理由は、やはりその“研磨技術の高さ”にあります。この町の職人たちは、お客様に合わせてクラブを削ることを“当たり前”と考えています。
彼らは、目の前のプレーヤーが喜ぶ姿を思い浮かべながら、一切の妥協なく技術を注ぎ込んでクラブを仕上げます。しかし、多くの職人が高齢になってきており、試打会などで直接お客様とやり取りをするのが難しくなっています。
そのため、職人に代わって適切なご案内ができるプロスタッフを配置した試打会は、多くのお客様から高い評価をいただいています。